この記事の要点
吐いた物の色だけで決めず、腹部の力み、回数、全身状態、誤食の可能性をまとめて見ます。
- 腹部が波打つ・吐き気が先にある嘔吐か、前触れなく出る吐出かを記録する
- 水も保てない、繰り返す、血、痛み、ぐったりは早く相談する
- 腹部膨満と吐けない空吐き、異物・毒物疑いは直ちに救急へ向かう
この記事は公開情報をもとにWANLABが編集した一般情報です。健康や行動に関する判断は、必要に応じて獣医師や専門家へご相談ください。
床に未消化のフードがあり、犬はけろりとしている。反対に、少量の泡でも何度も腹部を波打たせ、落ち着けない。内容物が似ていても、起きていることと緊急度は同じではありません。
片付ける前に、犬の動きと全身状態を見ます。写真だけでなく、吐く前の流涎や腹部の力み、吐いた後の元気が診察の手掛かりになります。
嘔吐と吐出は「出るまでの動き」が違う
| 観察 | 伝える内容 |
|---|---|
| 出る前 | 落ち着かない、口をなめる、よだれ、空吐き |
| 出る瞬間 | 腹部の力みがあるか、突然受動的に出たか |
| 内容物 | 食物、液体、泡、血、異物、量の目安 |
| 出た後 | 元気、食欲、水、腹痛、咳、呼吸、便 |
MSDは嘔吐を腹筋と横隔膜の強い収縮を伴う排出、吐出を腹部の努力が乏しい受動的な排出と説明しています。区別は胃腸か食道かという診察の入口を変えます。
家庭の動画は診断そのものではありません。咳の後に物が出る、吐出後に呼吸が変わる場合もあり、見分けに迷うときは動画を病院へ見せます。

一回か反復か、全身状態を重ねて見る
- 回数:短時間に繰り返す、毎日・毎週のように続く
- 水分:飲んでも吐く、口が乾く、尿が少ない
- 全身:ぐったり、食欲低下、発熱、弱り
- 腹部:張り、強い痛み、祈るような姿勢、触られるのを嫌がる
- 内容:鮮血、コーヒーかす状、異物、毒物の可能性
一度で止まり元気に見えても、子犬、高齢犬、小型犬、持病のある犬は脱水や基礎疾患の影響が早く出ることがあります。自己判断の時間上限ではなく、普段との差と犬の条件を病院へ伝えます。
家庭で原因を決めて薬や食事で覆わない
嘔吐は、食事の変化だけでなく、異物、毒物、感染、膵炎、腎臓・肝臓の病気など多くの原因で起こります。黄色い液だから空腹、泡だから胃酸と見た目だけで確定できません。
人用の吐き気止め、胃薬、鎮痛薬を与えません。食事や水をどうするかは、年齢、回数、持病、脱水、誤食の可能性で変わるため、電話で個別の指示を受けます。
すぐに連絡する目安:腹部が張って何度も吐こうとして何も出ない、強い腹痛、倒れる・反応が鈍い、血を吐く、黒い便、呼吸異常、水も保てない反復嘔吐、異物・薬・毒物を口にした疑いがある場合は、食べ物や薬を与えず直ちに救急動物病院へ向かってください。
よくある質問
- 一度吐いて元気なら食事を抜けばよいですか?
-
一律の絶食時間は、年齢、体格、持病、原因で安全性が変わります。水や食事をどう戻すかは病院へ相談し、特に子犬や持病のある犬は自己判断で長く絶食させません。
- 未消化のフードが筒状に出ました。嘔吐ですか?
-
腹部の力みや吐き気がなく食後すぐ受動的に出たなら吐出の可能性があります。繰り返す、咳や呼吸変化がある場合は動画を撮り、食道の問題も含めて診察を受けます。
参考情報
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今の観察を、次の予防や受診判断へつなげる記事です。



