「トイプードルはアレルギーが出にくいって聞いたけど、本当なのかな?」
犬を飼いたいけれど犬アレルギーが心配…という方にとって、トイプードルが「低アレルギー犬」と言われているのは希望の光ですよね。
結論から言うと、トイプードルは確かに他の犬種と比べてアレルギーを起こしにくい特徴を持っています。ただし「絶対にアレルギーが出ない」というわけではありません。
この記事では、トイプードルがアレルギー対応と言われる理由を詳しく解説するとともに、犬アレルギーがある方が一緒に暮らすための対策もご紹介します。
そもそも犬アレルギーの原因は何?
トイプードルがなぜアレルギー対応と言われるのかを理解するために、まずは犬アレルギーの原因について知っておきましょう。
犬アレルギーの原因となるのは、主に以下の3つです。
- フケ(皮脂):犬の皮膚から出るフケには「Can f1」などのアレルゲン物質が含まれています
- 唾液:犬アレルギーの主要なアレルゲン。毛づくろいで被毛や皮膚に付着します
- 尿:意外と知られていませんが、尿にもアレルゲンが含まれています
これらに含まれるタンパク質(リポカリンやアルブミンなど)が、人間の体に入ることでアレルギー反応を引き起こします。
実は「犬の毛そのもの」がアレルギーの原因というわけではありません。毛に付着したフケや唾液が空気中に飛散し、人間の体内に入ることで症状が出るのです。
トイプードルがアレルギー対応と言われる3つの理由
では、なぜトイプードルは「低アレルギー犬」「アレルギー対応」と言われているのでしょうか。その理由は、トイプードル特有の被毛の構造にあります。

理由①:シングルコートで抜け毛が少ない
犬の被毛には「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類があります。
| シングルコート | オーバーコート(上毛)のみ。換毛期がなく抜け毛が少ない |
| ダブルコート | オーバーコート+アンダーコート(下毛)の2層構造。換毛期に大量の毛が抜ける |
トイプードルはシングルコートの犬種です。柴犬やチワワなどのダブルコート犬種のように、春や秋の換毛期に大量の毛が抜けることがありません。
抜け毛が少ないということは、毛に付着したフケやアレルゲンが室内に飛散する量も少なくなるということ。これがアレルギーを起こしにくい大きな理由です。
理由②:巻き毛が抜け毛をキャッチする
トイプードルといえば、くるくるとした巻き毛(カーリーコート)が特徴的ですよね。この巻き毛には、実はアレルギー対策として優れた機能があります。
毛が抜けても、周囲の巻き毛がその抜け毛をキャッチしてくれるのです。つまり、床や空気中に毛が落ちにくい構造になっています。
プードルはもともと水鳥の猟を手伝う「水猟犬」として作出された犬種。水に入っても乾きやすいよう、保温力の高いアンダーコートがなく、乾きやすいシングルコートの巻き毛になったと言われています。
理由③:皮脂の分泌が少なく体臭も控えめ
トイプードルは他の犬種と比べて皮脂の分泌が少なく、体臭も少ない傾向にあります。
皮脂にはアレルゲンが含まれているため、皮脂の分泌が少ないことはアレルギーリスクの低減につながります。
「完全にアレルギーが出ない」わけではない
ここまでトイプードルがアレルギー対応と言われる理由を解説してきましたが、非常に重要な注意点があります。
トイプードルであっても、犬アレルギーが出る可能性はあります。

理由は以下の通りです。
- フケ・唾液・尿はすべての犬に存在するため、アレルゲンを完全にゼロにすることはできない
- 同じトイプードルでも個体差があり、人によってアレルギー反応の出方が異なる
- 「先代の子は大丈夫だったのに、2代目で反応が出た」というケースもある
「トイプードルなら絶対大丈夫!」と安易に考えるのは危険です。あくまでも「他の犬種と比べてアレルギーを起こしにくい」という位置づけで考えましょう。
犬アレルギーが心配な方は、お迎え前に医療機関でアレルギー検査を受けることをおすすめします。血液検査(RAST検査)や皮膚テスト(ブリックテスト)で、犬アレルギーの有無を確認できます。また、ブリーダーさんのもとで実際にトイプードルと触れ合い、反応が出ないか確認するのも有効です。
犬アレルギーがある人がトイプードルと暮らすための対策
犬アレルギーがあってもトイプードルと一緒に暮らしている方はたくさんいます。大切なのは、アレルゲンとの接触を減らす工夫をすることです。
対策①:こまめなブラッシングとシャンプー
トイプードルの毛に絡まった抜け毛やフケを取り除くため、できれば毎日、少なくとも2~3日に1回はブラッシングをしましょう。
シャンプーは月に1~2回が目安。体についた皮脂やフケ、唾液などのアレルゲンを直接洗い流すことができます。
ブラッシングは屋外や換気の良い場所で行うと、室内へのアレルゲン飛散を防げます。アレルギー症状が強い方は、マスクや手袋を着用するのもおすすめです。
対策②:生活スペースを分ける
アレルゲンとの接触を物理的に減らすため、飼育スペースを工夫することも有効です。
特に寝室は愛犬が入れないようにすることをおすすめします。睡眠中にアレルゲンを吸い込む量を大幅に減らし、症状の悪化を防止できます。
対策③:こまめな掃除と空気清浄機の活用
床に落ちた毛やフケは定期的に掃除しましょう。掃除機は高性能フィルター(HEPAフィルター)搭載のものがおすすめです。
空気清浄機を設置すれば、空気中に浮遊するアレルゲンを除去できます。寝室やリビングなど、長時間過ごす場所に置くと効果的です。
対策④:愛犬に舐められないようにする
犬の唾液にはアレルゲンが多く含まれています。愛情表現として飼い主さんを舐めることがありますが、特に目や口などの粘膜部分を舐められると症状が出やすくなります。
舐めないようにしつけるか、舐められた場合はすぐに洗い流すようにしましょう。
対策⑤:触れ合った後は手洗い・うがいを徹底
愛犬と触れ合った後は必ず手を洗いましょう。手についたアレルゲンが目や鼻に触れると、症状が悪化する可能性があります。
おもちゃやフードボウルなど、唾液がついていると思われるものを触った後も同様です。
他にもいる!アレルギー対応と言われる犬種
トイプードル以外にも、抜け毛が少なくアレルギーを起こしにくいとされる犬種がいます。参考までにご紹介しますね。
| ビションフリーゼ | フランス原産。ふわふわの白い巻き毛が特徴。抜け毛が少ない |
| マルチーズ | シルクのような白い被毛。シングルコートで抜け毛が少ない |
| ヨークシャーテリア | 美しい絹糸のような被毛。シングルコートで抜け毛が少ない |
| ミニチュアシュナウザー | ワイヤーヘアが特徴。抜け毛が少なくアレルギーを起こしにくい |
ただし、これらの犬種も「絶対にアレルギーが出ない」わけではありません。お迎え前にしっかり確認することが大切です。
よくある質問
トイプードルは犬アレルギーの人でも飼える?
症状の程度によります。軽度のアレルギーであれば、こまめな掃除やシャンプーなどの対策をすることで一緒に暮らしている方も多いです。ただし、重度の喘息などがある場合は慎重に検討してください。お迎え前に医師やブリーダーさんに相談することをおすすめします。
トイプードルは本当に毛が抜けないの?
「全く抜けない」わけではありません。ただし、シングルコートで換毛期がないため、柴犬やチワワなどのダブルコート犬種と比べると抜け毛は格段に少ないです。また、抜けた毛も巻き毛に絡まるため、床に落ちにくい特徴があります。
犬アレルギーかどうか調べる方法は?
皮膚科やアレルギー科で検査を受けられます。血液検査(RAST検査)では、アレルギーの反応度を1~7のクラスで示してもらえます。また、皮膚に直接アレルゲンを置いて反応を見る皮膚テスト(ブリックテスト)もあります。
犬アレルギーは慣れて治ることはある?
残念ながら、一度発症した犬アレルギーが完治することは難しいと言われています。ただし、生活環境の改善やアレルゲン対策をすることで、症状をかなり軽減できるケースもあります。
まとめ
トイプードルがアレルギー対応と言われる理由と、注意点についてご紹介しました。
- トイプードルはシングルコートで抜け毛が少ない
- 巻き毛が抜け毛をキャッチするため、アレルゲンが飛散しにくい
- 皮脂の分泌が少なく、体臭も控えめ
- ただし「完全にアレルギーが出ない」わけではない
- こまめなブラッシングや掃除でアレルゲン対策を
トイプードルは確かに他の犬種と比べてアレルギーを起こしにくい特徴を持っています。しかし、100%安全というわけではありません。
犬アレルギーが心配な方は、お迎え前に医療機関で検査を受けたり、実際にトイプードルと触れ合って反応を確認したりすることをおすすめします。正しい知識と対策を持って、愛犬との幸せな暮らしを実現してくださいね。

コメント