この記事の要点
においで原因を当てず、洗う前の左右差・痛み・耳垢を残します。
- 左右の耳介と耳道入口を同じ明るさで比べる
- 頭振り、触ると避ける、分泌、皮膚のかゆみを一組で記録する
- 痛い耳へ綿棒や自己流の液体を入れず、診察へつなぐ
この記事は公開情報をもとにWANLABが編集した一般情報です。健康や行動に関する判断は、必要に応じて獣医師や専門家へご相談ください。
顔を近づけたとき、片方の耳だけいつもと違うにおいがする。すぐ洗いたくなりますが、においを消す前の状態が診断の手がかりになります。
大切なのは『何の菌のにおいか』を家庭で当てることではありません。左右差と痛みを見て、耳の奥へ触れない判断をすることです。
においは原因名ではなく、耳道環境が変わった合図
外耳炎では、アレルギー、寄生虫、異物などが耳道の皮膚を炎症させ、その変化に細菌や酵母の増殖が重なることがあります。普段の耳にも少数の微生物がいるため、においや茶色い耳垢だけで原因を決められません。
再発を防ぐには、増えた微生物だけでなく、炎症を始めた原因や耳道を湿らせる要因まで確認する必要があります。
MSDは悪臭、頭振り、かゆみ、痛み、赤み、腫れ、分泌を外耳炎の徴候に挙げています。AAHAのガイドラインも、アレルギー性皮膚疾患に臭う耳の分泌や左右差が伴い得るとしています。
耳垢の色やにおいは検査の代わりになりません。耳鏡で異物・腫れ・鼓膜を確認し、洗浄前の耳垢を顕微鏡で評価して初めて治療の方向が決まります。

洗う前に5点を記録する
- 左右差:片耳だけか、両耳か
- 痛み:触ると逃げる、鳴く、頭を傾けるか
- 耳垢:量、湿り、色、血の有無
- 行動:頭振り、床へこする、眠れない変化
- 皮膚:足先やわきもかゆいか
耳介と入口だけを明るい場所で撮り、始まった日と入浴・水遊び・新しいフードや薬もメモします。片耳だけの急な変化は、草の種などの異物も診察で確認する理由になります。
綿棒と自己流の液体で、手がかりを奥へ押し込まない
綿棒は耳垢を奥へ押すことがあります。酢などの自己流の液体や、市販品でも炎症した耳には刺激になる場合があるため、痛み・赤み・分泌がある耳へ先に入れません。
再発歴があり獣医師から洗浄法を指定されている犬は、その指示を優先します。ただし今回の痛みや分泌が以前と違うなら、同じ洗浄を続ける前に連絡します。
受診の速さは、臭いより痛みと平衡感覚で決める
悪臭に加えて強い痛み、腫れ、膿や血、繰り返す頭振りがあれば早めの診察が必要です。頭の傾き、ふらつき、目が細かく揺れる、吐くなどがあれば中耳・内耳を含む評価が必要になるため、当日中に連絡します。
救急の目安:立てないほどふらつく、反応が鈍い、けいれん、繰り返す嘔吐を伴う場合は、耳へ何も入れず、転落しない場所で安静にして直ちに動物病院へ電話してください。
よくある質問
- 耳が臭うだけで、元気なら様子見できますか?
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一時的な軽い変化でも、左右差、赤み、痛み、耳垢、頭振りを確認します。臭いが続く・繰り返す、またはほかの徴候が一つでもあれば早めに相談します。
- 黒い耳垢なら耳ダニですか?
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黒い耳垢は耳ダニでも見られますが、酵母や細菌が関わる外耳炎でも似て見えます。色だけで薬を選ばず、耳垢検査で確認します。
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