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フレンチブルドッグの「コウモリ耳」の秘密|バットイヤーの特徴・歴史・お手入れ方法

フレンチブルドッグといえば、真っ先に思い浮かぶのがあの特徴的な大きな耳ではないでしょうか。ピンと立った独特の形は「バットイヤー(コウモリ耳)」と呼ばれ、フレブルのシンボルとして世界中で愛されています。

影を見ただけでも「フレンチブルドッグだ!」とわかるほど特徴的なこの耳。実は、感情を表現したり、犬種の歴史を物語ったりと、さまざまな「秘密」が隠されているんです。

この記事では、フレンチブルドッグのコウモリ耳の形状や由来、子犬の耳が立つまでの過程、耳で読み取れる感情、そして正しいお手入れ方法まで詳しく解説します。フレブルオーナーさんも、これから飼いたいと思っている方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

コウモリ耳(バットイヤー)とは?形状の特徴

フレンチブルドッグの耳は「バットイヤー」または「コウモリ耳」と呼ばれています。その名の通り、まるでコウモリが羽を広げたような形をしているからです。

バットイヤーの特徴

フレンチブルドッグの耳には、他の犬種にはない独特の特徴があります。

  • 丸みのある楕円形:耳の先端は尖っておらず、全体的に丸みを帯びた形状
  • 大きくてピンと立っている:頭の大きさに対して比較的大きく、しっかりと上を向いている
  • 左右に離れた位置:頭の両サイドに離れて付いており、正面から見ると「コウモリの羽」のように見える
  • 薄くて柔らかい:見た目の迫力に反して、触ると意外と薄くて柔らかい

ボストンテリアとの違い

フレンチブルドッグとよく似ていると言われるボストンテリアも立ち耳ですが、よく見ると形が違います。ボストンテリアの耳は三角形で先端が尖っているのに対し、フレンチブルドッグの耳は全体的に丸みがあり、先端も尖っていません。

この耳の形の違いが、両犬種を見分ける最もわかりやすいポイントと言われています。

バットイヤーの歴史—かつては垂れ耳だった?

今でこそフレンチブルドッグの象徴となっているバットイヤーですが、実は犬種の歴史の中で「耳の形」をめぐって論争があったことをご存知でしょうか。

2つの耳のタイプが存在した時代

フレンチブルドッグが誕生した19世紀後半、実は2種類の耳のタイプが存在していました。

  • バットイヤー(コウモリ耳):現在のフレンチブルドッグに見られる大きな立ち耳
  • ローズイヤー:イングリッシュブルドッグやパグのように、耳が後方に巻き込まれている垂れ耳タイプ

フランスでは両方のタイプが混在しており、どちらがフレンチブルドッグの「正しい耳」なのかという論争が長く続いていました。

1898年、バットイヤーが標準に

この論争に決着をつけたのは、アメリカのブリーダーたちでした。フランスからフレンチブルドッグを持ち帰ったアメリカのブリーダーが交配を重ね、1898年に開催された単独ショーで「バットイヤー」がスタンダード(犬種標準)として正式に定められました。

この決定以降、立ち耳がフレンチブルドッグの特徴として定着し、現在に至っています。今では垂れ耳のフレンチブルドッグはほとんど見かけることがありませんが、これは100年以上前にアメリカで確立されたスタンダードのおかげなんですね。

豆知識

フレンチブルドッグの祖先であるイングリッシュブルドッグは垂れ耳です。立ち耳になったのは、フランスでパグやテリアなどと交配された結果と考えられています。

子犬の耳はいつ立つ?パピー期の変化

フレンチブルドッグの子犬を迎えた飼い主さんの中には、「うちの子の耳がなかなか立たない…」と心配される方も多いのではないでしょうか。実は、フレンチブルドッグは生まれたときから耳が立っているわけではないんです。

生まれたときは垂れ耳

生まれたばかりのフレンチブルドッグの子犬は、実は垂れ耳です。パグやビーグルのような垂れ耳の子犬と見間違えてしまうほど、成犬とは違った可愛らしさがあります。この垂れ耳の時期は限られた期間だけなので、パピー期だけの貴重な姿とも言えますね。

耳が立つまでの目安

通常、フレンチブルドッグの耳は生後数週間〜3ヶ月頃までには立つと言われています。ただし、これには個体差があり、中には4ヶ月以上かかる子もいます。

生後1ヶ月頃まだ垂れている子が多い
生後2〜3ヶ月頃徐々に立ち始める子が増える
生後3〜4ヶ月頃ほとんどの子の耳が立つ
生後6ヶ月以降まれに垂れたままの子もいる

なかなか立たない場合は?

耳の大きさや厚さ、栄養状態などによって、耳が立つまでの時間は異なります。なかなか立たない場合、厚紙で作ったリングを耳に装着したり、テープで固定したりして矯正するケースもあります。

ただ、テープを剥がすときに毛が抜けてしまうこともあるため、無理に矯正せず「個性」として見守るという飼い主さんも増えています。心配な場合は、購入先のブリーダーさんや獣医師に相談してみましょう。

補足

成犬になっても耳が垂れたままのフレンチブルドッグは非常に珍しいですが、存在します。健康上の問題はなく、個性として可愛がられていますよ。

コウモリ耳で感情を表現!読み取り方のコツ

フレンチブルドッグの大きな耳は、見た目の可愛さだけでなく「感情を伝える大切なツール」でもあります。耳の動きをよく観察すると、愛犬の気持ちがわかるようになりますよ。

耳がピンと立っているとき

耳がピンと立って前を向いているときは、何かに注意を向けているサインです。気になる音がしたとき、飼い主さんの気配を感じたとき、おやつを期待しているときなど、集中力が高まっている状態と言えます。

このとき表情が明るければ嬉しいことを想像している状態、表情が固ければ警戒している状態です。耳の向きと表情を合わせて観察してみましょう。

耳が横や後ろに倒れているとき

耳がフニャッと横や後ろに寝ているときは、リラックスしている証拠です。飼い主さんのそばで安心しているとき、甘えたいとき、気持ちよく眠っているときによく見られます。

ただし、耳が後ろに寝ていて体が緊張している場合は、恐怖や不安を感じている可能性も。表情やしっぽの状態も合わせて確認しましょう。

左右の耳が違う方向を向いているとき

フレンチブルドッグは器用なことに、左右の耳を別々の方向に向けることができます。これは、複数の音を同時に聞き取ろうとしているサイン。好奇心旺盛なフレブルらしい仕草ですよね。

耳の状態気持ち
ピンと立って前向き集中・興味・期待
横や後ろに倒れている(リラックス顔)安心・甘え・リラックス
後ろに倒れている(緊張顔)恐怖・不安・服従
左右バラバラの方向好奇心・複数の音を聞いている

コウモリ耳のお手入れ方法

フレンチブルドッグの大きな立ち耳は、垂れ耳の犬種に比べて通気性が良く、蒸れにくいというメリットがあります。しかし、短頭種特有の耳の構造から外耳炎になりやすい傾向があるため、定期的なお手入れが大切です。

外耳炎に注意が必要な理由

フレンチブルドッグは立ち耳ですが、実は外耳炎になりやすい犬種の一つです。その理由は、短頭種特有の耳の構造にあります。

  • 耳の穴(外耳道)が細く曲がっている
  • 耳垢が排出されにくい
  • 蒸れやすい構造になっている

外耳炎は一度発症すると再発しやすく、悪化すると治療に時間がかかります。日頃から予防を心がけましょう。

耳掃除の頻度と方法

耳掃除の目安

週に1〜2回程度、耳の汚れをチェックし、汚れていればお手入れしましょう。

耳掃除の手順は以下の通りです。

  • ぬるま湯やイヤークリーナーを染み込ませたコットンやガーゼを用意
  • 目に見える範囲の汚れを優しく拭き取る
  • 耳の奥は触らず、手前の汚れだけをケア

綿棒を使うのは避けた方が無難です。力加減が難しく、耳の中を傷つけてしまう可能性があります。犬の耳には自浄作用があり、耳の奥の汚れは自然に手前に出てくるので、奥まで掃除する必要はありません。

こんな症状が出たら要注意

以下のような症状が見られたら、外耳炎の可能性があります。早めに動物病院を受診しましょう。

  • 耳の中が赤くなっている
  • 耳から異臭がする
  • 耳垢の量が急に増えた
  • 頻繁に耳を掻いている
  • 頭を振る動作が増えた

コウモリ耳に関するよくある質問

成犬になっても耳が立たないことはある?

非常に珍しいですが、成犬になっても耳が垂れたままのフレンチブルドッグもいます。これは遺伝的な要因や、耳の軟骨の発達によるものと考えられています。健康上の問題はないので、個性として可愛がってあげましょう。

片耳だけ立たないのは異常?

子犬期に片耳だけ立つのはよくあることです。もう片方も時間差で立つことが多いので、焦らず見守りましょう。成犬になっても片耳だけ垂れている場合は、その子の個性と捉えて問題ありません。

耳を触られるのを嫌がるときはどうする?

子犬のうちから少しずつ耳を触ることに慣れさせましょう。「耳を少し触ったら褒める・おやつをあげる」を繰り返し、耳を触られることをポジティブな経験として覚えてもらうのがコツです。無理強いは逆効果なので、短時間から始めて徐々に慣らしていきましょう。

耳が冷たいのは大丈夫?

フレンチブルドッグの耳は薄くて血管が見えるほどなので、気温によって耳の温度が変わりやすいです。冬場に耳が冷たくなるのは正常なこと。ただし、体全体が冷えている場合は低体温症の可能性があるので、室温管理に気をつけましょう。

まとめ

フレンチブルドッグの「コウモリ耳(バットイヤー)」について詳しく解説してきました。最後にポイントをおさらいしましょう。

  • バットイヤーは丸みのある楕円形で、コウモリの羽のような独特の形状
  • 1898年にアメリカで立ち耳がスタンダードとして正式に定められた
  • 子犬は垂れ耳で生まれ、生後数週間〜3ヶ月頃に立つのが一般的
  • 耳の動きで集中・リラックス・不安などの感情を読み取れる
  • 週1〜2回の耳掃除で外耳炎を予防することが大切

フレンチブルドッグの大きなコウモリ耳は、見た目の可愛さだけでなく、歴史や感情表現など奥深い秘密を持っています。愛犬の耳の動きを観察すれば、今よりもっとコミュニケーションが取れるようになるかもしれませんよ。

この記事が、フレンチブルドッグとの暮らしをより楽しくするヒントになれば嬉しいです。

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