柴犬を飼い始めて、抜け毛の多さに驚いた方も多いのではないでしょうか。
「こんなに抜けて大丈夫?」「病気じゃないの?」と心配になるほど、換毛期の柴犬は本当にごっそり毛が抜けますよね。
でもご安心ください。柴犬の抜け毛は、健康な証拠なんです。
この記事では、柴犬の換毛期がいつ訪れるのか、そして飼い主として実践したい抜け毛対策を5つご紹介します。毎日のお手入れがちょっと楽になるコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
柴犬に換毛期がある理由
そもそも、なぜ柴犬はこんなに毛が抜けるのでしょうか。
その理由は、柴犬の被毛が「ダブルコート」と呼ばれる二重構造になっているからです。
柴犬の被毛は、外側の硬い「オーバーコート(上毛)」と、内側の柔らかい「アンダーコート(下毛)」の2層で構成されています。オーバーコートは紫外線や外部の刺激から皮膚を守り、アンダーコートは体温調節の役割を担っています。
換毛期に抜けるのは、このアンダーコートです。季節の変化に合わせてアンダーコートが生え変わることで、柴犬は暑い夏や寒い冬に対応しているんですね。
柴犬は被毛の密度が見た目以上に高い犬種です。冬はモコモコ、夏はすっきりと、まるで別の犬のように見た目が変わることもあります
柴犬の換毛期はいつ?時期と期間
柴犬の換毛期は、年に2回訪れます。
| 時期 | 期間 | 毛の変化 |
| 春(5〜7月頃) | 約1〜2ヶ月 | 冬毛から夏毛へ |
| 秋(9〜11月頃) | 約1〜2ヶ月 | 夏毛から冬毛へ |
春の換毛期
春から初夏にかけては、冬の寒さから身を守るために蓄えていたアンダーコートがごっそり抜け落ちます。この時期の抜け毛が特に多く、掃除してもすぐに毛だらけになってしまうほど。綿毛のようにモコモコした毛の塊ができることもありますよね。
秋の換毛期
秋になると、今度は冬に備えてアンダーコートが生え変わります。春ほどではありませんが、やはりこの時期も抜け毛は増えます。
最近は室内飼いが主流ですが、エアコンの効いた室内で過ごすことが多いと、換毛期のタイミングがずれることがあります。真夏に冬毛になったり、冬に夏毛になったりするケースも。毎日の散歩で外の空気に触れさせることで、自然な換毛サイクルを促すことができますよ。
抜け毛を放置するとどうなる?
「どうせ抜けるのだから、放っておいてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、それはNGです。
抜けた毛を放置すると、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。
- 毛玉ができる:アンダーコートが絡まって毛玉になります
- 皮膚トラブル:蒸れて皮膚炎を引き起こすことがあります
- 熱中症のリスク:夏場は熱がこもりやすくなります
- 愛犬のストレス:かゆみで体を舐めすぎると、毛を飲み込んでしまうことも
また、部屋に散らばった抜け毛は、人間のアレルギーやダニの原因にもなります。愛犬と飼い主、お互いの健康のためにも、抜け毛対策は欠かせないんです。
柴犬の抜け毛対策5選
それでは、飼い主として実践したい抜け毛対策を5つご紹介します。
対策①|毎日のブラッシング
抜け毛対策でもっとも効果的なのが、毎日のブラッシングです。
換毛期にはアンダーコートがどんどん浮いてくるので、できれば毎日10分程度のブラッシングを心がけましょう。換毛期以外でも、週に1〜2回はブラッシングしてあげるのが理想です。
- 換毛期:毎日10分程度
- 換毛期以外:週1〜2回
ブラッシングには抜け毛を取り除くだけでなく、血行促進や皮膚の健康チェック、愛犬とのスキンシップといったメリットもあります。

ブラッシングのコツ
まずは背中など、犬が嫌がりにくい部分から始めましょう。毛並みに逆らってとかすと抜け毛がよく取れますが、嫌がる子も多いので様子を見ながら。無理に長時間やろうとせず、短時間で切り上げることも大切です。
対策②|適切なブラシ選び
柴犬の被毛ケアには、適切なブラシ選びが重要です。
- スリッカーブラシ:アンダーコートの除去に効果的。換毛期のメインブラシとして使えます
- コーム:仕上げに使用。目の粗い面と細かい面を使い分けると便利です
- ラバーブラシ(グローブタイプ):ブラッシングが苦手な子におすすめ。撫でるようにケアできます
ファーミネーターについて
アンダーコート除去に特化したファーミネーターは効果的ですが、使いすぎには注意が必要です。やればやるほど毛が抜けてしまうので、時間を決めて使用しましょう。必要な毛まで抜いてしまわないよう、力加減にも気をつけてくださいね。
対策③|定期的なシャンプー
シャンプーも抜け毛対策に効果的です。ブラッシングだけでは取りきれない抜け毛を洗い流し、皮膚を清潔に保つことができます。
ただし、シャンプーのしすぎは禁物です。
月1〜2回程度が目安。最低でも2週間は間隔をあけましょう。
柴犬は皮膚が弱い子が多いため、頻繁なシャンプーは必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮膚トラブルの原因になることがあります。低刺激・無添加のシャンプーを選ぶのがおすすめです。
シャンプーのポイント
シャンプー前にしっかりブラッシングしておくと、抜け毛がより取れやすくなります。洗う際はオーバーコートをかき分けて、地肌までしっかりシャワーを当てましょう。冬毛の時期は特に、地肌まで濡れずに表面だけで終わってしまうことがあるので注意です。
対策④|お部屋のこまめな掃除
どんなにブラッシングを頑張っても、換毛期の柴犬は動くたびに毛が抜けます。部屋に散らばった抜け毛はダニの温床になったり、アレルギーの原因になったりするので、こまめな掃除を心がけましょう。
便利な掃除グッズ
- 粘着テープ(コロコロ):衣服や布製品についた毛を取るのに便利
- ラバーブラシ:カーペットやソファに絡みついた毛を集められます
- セーム革:フローリングの細かい毛やホコリを拭き取るのに効果的
掃除機だけでは取りきれない毛も多いので、これらのグッズを併用するのがおすすめです。
対策⑤|お出かけ時は洋服を着せる
カフェや公共の交通機関を利用する際は、愛犬に洋服を着せるのも一つの手です。洋服を着ることで、一時的に抜け毛が飛び散るのを防ぐことができます。
周りの人への配慮としてはもちろん、抜け毛が服や車のシートに付くのを軽減できるので、お出かけがちょっと楽になりますよ。

抜け毛対策でやってはいけないNG行動
抜け毛対策をするうえで、避けるべきNG行動もあります。
- シャンプーのしすぎ:皮膚トラブルの原因に。月1〜2回が目安です
- ファーミネーターの使いすぎ:必要な毛まで抜いてしまう可能性があります
- サマーカットのやりすぎ:柴犬は皮膚が弱いので、短くしすぎると紫外線ダメージを受けやすくなります
- 抜け毛の放置:毛玉や皮膚トラブルの原因になります
こんな抜け毛には注意!病院に相談すべきサイン
換毛期の抜け毛は自然な現象ですが、以下のような症状が見られる場合は、病気やストレスが原因の可能性があります。
- フケが異常に増えた
- 体を頻繁にかく・かゆがる
- 一部分だけ毛が抜けて禿げている
- 皮膚が赤くなっている
- 元気がない、食欲がない
- 換毛期が終わっても抜け毛が多い
柴犬はアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎になりやすい犬種です。いつもと様子が違うと感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。
柴犬の換毛期に関するよくある質問
まとめ
柴犬の換毛期と抜け毛対策について詳しくご紹介してきました。
最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 柴犬の換毛期は春(5〜7月)と秋(9〜11月)の年2回
- 換毛期には毎日10分程度のブラッシングがおすすめ
- シャンプーは月1〜2回が目安。やりすぎは禁物
- 適切なブラシ選びで効率よくケアできる
- お部屋のこまめな掃除も大切
- 異常な抜け毛は病気のサインかもしれないので注意
正直なところ、換毛期の抜け毛対策は大変です。掃除してもすぐに毛が舞うし、服には毛がつくし…。でも、これも愛犬との暮らしの一部ですよね。
毎日のブラッシングは、愛犬とのスキンシップの時間でもあります。面倒に感じることもあるかもしれませんが、愛犬の健康を守る大切なケア。ぜひ楽しみながら続けてみてくださいね。

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