この記事は、公開されている情報や犬種に関する一般的な知見をもとにWANLABが独自にリサーチ・編集しています。できる限り正確な内容を心がけていますが、情報が古くなっている場合や個体差によって当てはまらない場合もあります。健康やしつけに関する判断は、必要に応じて獣医師や専門家にもご相談ください。
この記事の要点
涙やけは病名ではなく、涙が目の外へあふれて被毛が変色した状態です。体質だけで決めず、刺激・炎症・まぶたやまつ毛・鼻涙管を分けて考えます。
家庭では目に入らないよう湿らせた清潔な布でやさしく拭き、乾かします。痛み、目を開けにくい、濁り、急な片目の変化は受診を優先します。
涙やけは「汚れ」だけの問題?
目の下が赤茶色になると、まず落としたくなります。けれど、色は結果です。先に確かめたいのは、涙が増えたのか、鼻へ流れにくいのか、その両方なのかという点です。
涙が被毛に触れ続けると湿り、においや皮膚刺激が生じることがあります。一方、被毛が白い犬では色が目立つだけで、目そのものに病気がない場合もあります。見た目だけでは分かれません。

原因は「涙が増える」と「流れにくい」に分ける
結膜の炎症、角膜の傷、異物、逆さまつ毛、まぶたの形などで目が刺激されると、涙は増えます。片目だけ急に増えたときは、体質より刺激や傷を先に疑う理由があります。
涙は通常、目頭の小さな入口から鼻涙管へ流れます。この通り道が狭い、詰まる、入口を毛が覆うと、涙は頬へあふれます。顔や目の形も排出のしやすさに影響します。
食事や水だけで必ず治る、と断定できる状態ではありません。原因が別にあれば、交換を繰り返しても目の痛みや炎症を見逃します。
自宅でできるのは清潔と乾燥まで
清潔なガーゼや柔らかい布をぬるま湯で湿らせ、固まった汚れをふやかしてから、目の外側へそっと拭きます。乾いた塊を引っ張ると皮膚と毛を傷めます。
左右で布の面を替え、最後は水分を残さないよう軽く押さえます。目の周囲の毛が触れる場合は、自宅で刃物を近づけず、トリマーや動物病院へ相談する方が安全です。
過酸化水素など刺激性のある製品を目の近くへ使いません。市販品も「犬用」という表示だけで決めず、目に入る可能性と成分を獣医師へ確認します。
受診の急ぎ方を目の様子で決める
目を細める、前足でこする、光を嫌がる、角膜が白く濁る、出血や外傷がある場合は、当日中を目安に動物病院へ連絡します。眼科の異常は短時間で進むことがあります。
黄緑色の分泌物、強い赤み、まぶたの腫れ、悪臭、皮膚のただれがあるときも受診が必要です。涙やけの色を落とす前に、原因を診てもらいます。
両目に以前からあり、痛みも変化もない場合でも、定期診察で相談できます。獣医師は目の表面、涙の量、まつ毛やまぶた、鼻涙管などを順に確認します。
毎日の写真が診断の助けになる
同じ明るさと角度で目元を撮り、片目か両目か、涙の量、色、におい、こする様子を記録します。新しい食事やシャンプーを始めた時期も添えると、変化の前後が見えます。
拭く回数が増え続けているなら、ケアが足りないのではなく、状態が変わった可能性があります。床に落ちる涙ではなく、犬が目をどう使っているかへ視線を戻します。
よくある質問
- 涙やけはフードを替えれば治りますか?
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食事だけが原因とは限りません。目の刺激、まぶたやまつ毛、鼻涙管、皮膚炎などを先に確認し、食事変更は獣医師と目的を決めて行います。
- 毎日拭いても大丈夫ですか?
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こすらず、清潔な柔らかい布で湿らせて拭き、乾かす範囲なら続けられます。赤みや痛みが出たら中止して受診します。
- 赤茶色なら緊急ですか?
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色だけで緊急とは限りません。ただし、急な片目の変化、痛み、濁り、外傷、黄緑色の分泌物があれば早く相談してください。
参考情報
- VCA Animal Hospitals: Eye Discharge (Epiphora) in Dogs
- Merck Veterinary Manual: Nasolacrimal and Lacrimal Apparatus in Animals
- VCA Animal Hospitals: Puppy Tear Stains




