この記事の要点
耳の赤みは病名ではありません。左右差・痛み・におい・耳垢・全身のかゆみを組み合わせ、洗浄前の状態を獣医師へ見せます。
- 外から見るだけにし、痛む耳へ綿棒や自己流の液体を入れない
- 片耳だけなら異物、両耳や足先のかゆみもあればアレルギーも候補
- 強い痛み、首の傾き、ふらつき、顔の麻痺は当日相談または救急
この記事は公開情報をもとにWANLABが編集した一般情報です。健康や行動に関する判断は、必要に応じて獣医師や専門家へご相談ください。
耳をめくると内側が赤く、犬が後ろ足で何度も掻いている。ここで『汚れているから洗えばよい』と急ぐと、痛い耳道を刺激し、診断に役立つ耳垢まで流してしまうことがあります。
最初の仕事は洗うことではなく、いつから、片側か両側か、何が一緒に変わったかを残すことです。
赤みの奥では、原因と二次感染が重なる
外耳炎は外耳道の炎症です。アレルギー、耳ダニ、植物片などの異物は、正常な耳でも炎症を始める一次原因になります。そこへ細菌や酵母が増えると、におい、耳垢、腫れ、痛みが強くなります。
耳道が腫れて狭くなり、分泌物と湿気が残るほど炎症は続きやすくなります。抗菌薬や点耳薬で一時的に静まっても、アレルギーなどの土台が残れば再発する理由はここにあります。
赤み、頭振り、掻く回数、触れたときの痛み、におい、耳垢の量と色、顔・足・腹のかゆみを同時に記録すると、原因を絞る材料になります。
耳垢の色やにおいだけで細菌・酵母・ダニを確定できません。鼓膜の状態も外からは分からないため、耳鏡と細胞診の結果で洗浄液や薬が変わります。

家庭では『外から記録し、奥へ入れない』
- 見る:左右を同じ明るさで撮り、赤みと腫れの差を残す
- 記録:頭振り、掻く回数、入浴・水遊び、季節、食事、使用製品を書く
- 避ける:綿棒を奥へ入れる、酢・アルコール・過酸化水素を使う、残薬を流用する
- 相談:初発、繰り返す、痛みやにおいがある場合は洗浄前に動物病院へ連絡する
健康な耳を毎日洗う必要はありません。Cornellは、汚れがない健康な耳の過剰洗浄も刺激になり得るとしています。再発犬の洗浄頻度と製品は、鼓膜・耳垢・原因に合わせて獣医師と決めます。
受診の速さは、色より痛みと神経症状で決める
掻き続ける、悪臭や膿のような分泌、触ると鳴く、耳介が急に腫れる場合は早めに相談します。片耳だけの急な発症では異物も候補になるため、無理に探しません。
首が傾く、まっすぐ歩けない、眼が揺れる、顔の片側が動きにくい、強い痛みで落ち着けない変化は、中耳・内耳への広がりなども否定できません。
救急の目安:首の傾き、ふらつき・転倒、眼の揺れ、顔面の左右差、激しい痛みや急な耳介の大きな腫れがあるときは、耳へ液体を入れず当日中に動物病院へ連絡してください。意識低下やけいれんがあれば直ちに救急へ連絡します。
よくある質問
- 赤い耳を水で洗ってもよいですか?
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痛み、耳垢、においがある耳は、鼓膜の状態と原因が分かる前に洗わない方が安全です。外側を乾いたガーゼで軽く押さえる範囲にとどめ、使用できる洗浄液を獣医師へ確認します。
- 片耳だけ赤いのはアレルギーではありませんか?
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アレルギーでも左右差はあり得ますが、片耳だけ急に始まった場合は植物片などの異物や局所病変も候補です。家庭で断定せず、始まり方を伝えて診察を受けます。
参考情報
- Merck Veterinary Manual:Otitis Externa in Animals
- Cornell University:Itchy ear problems
- Cornell University:How to Clean Your Dog’s Ears
- Merck Veterinary Manual:Ear Infections in Dogs
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