この記事は、公開されている情報や犬種に関する一般的な知見をもとにWANLABが独自にリサーチ・編集しています。できる限り正確な内容を心がけていますが、情報が古くなっている場合や個体差によって当てはまらない場合もあります。健康やしつけに関する判断は、必要に応じて獣医師や専門家にもご相談ください。
白い毛をきれいに保てれば、手入れは終わったように見えます。ところが、小さな口の歯、数歩だけ浮く後ろ脚、食後のぼんやりした様子は、被毛の外からしか見つけられません。
マルチーズとの暮らしは、抱いて守るだけでは足りません。床の上で歩き、遊び、食べる姿を毎日見ることが、小さな変化の基準になります。
この記事の要点
マルチーズは人と暮らしてきた小型の伴侶犬で、白い長毛の内側には遊びと学習を楽しむ活発さがあります。
毎日の歯磨き、毛玉と皮膚の確認、膝に配慮した床づくりに加え、子犬の食欲低下や神経症状は早く受診します。
マルチーズはどんな犬?
地中海地域と結びつく古い伴侶犬で、長く真っすぐな白い被毛とコンパクトな体が特徴です。歴史の細部には複数の説があるため、「マルタ島だけで誕生した」と単純には言い切れません。
家族に近く遊び好きな傾向があります。一方、来客や物音への反応、留守番の得意不得意には個体差があります。早い時期から短い留守番、落ち着く場所、無理のない社会化を重ねます。

散歩と遊びは小さくても必要
体が小さくても散歩、匂い嗅ぎ、短いトレーニングは必要です。長時間の激しい運動ではなく、年齢と体調に合わせて複数の活動を組み合わせます。
滑る床、高い家具からの飛び降り、大きな犬との体格差には注意します。後ろ脚を数歩上げる「スキップ」が繰り返す、痛がる、運動を嫌がる場合は膝を含めて診察を受けます。

白い被毛は皮膚まで分けて見る
長毛は耳の後ろ、脇、内股に毛玉ができやすいため、毛先だけでなく根元から少しずつとかします。涙で濡れ続ける目元は清潔にし、赤み、目を細める、においがあるなら病気の有無を確認します。
見た目の「涙やけ」だけを漂白するのではなく、涙の量、まぶた、角膜、鼻涙管、皮膚炎など原因を獣医師と切り分けます。痛がる毛玉を家庭で無理に引かず、トリマーや獣医師へ相談します。

歯・食欲・神経症状を見落とさない
小さな口は歯が密になりやすく、歯垢と歯周病の管理が重要です。犬用歯磨き剤で少しずつ慣らし、口臭、歯肉出血、硬い物を避ける変化は診察を受けます。
マルチーズでは先天性門脈体循環シャントが健康上の確認点に挙げられます。発育不良、食後のぼんやり、ふらつき、けいれん、嘔吐などは原因を決めつけず受診します。特に子犬が食べず、ぐったりする、震える、けいれんする場合は低血糖を含む緊急事態として連絡します。

床を歩く姿を健康の基準にする
迎える前は親犬の膝・心臓などの検査、子犬の肝臓評価、歯並びと成長記録を確認します。極端な小ささを価値にした説明には慎重になります。
白い毛を整えたあと、床を軽く歩き、食事を終えていつもの顔で遊びへ戻る。その一連の姿が、今日の健康を比べる基準です。
よくある質問
- マルチーズは散歩がいらないですか?
-
不要ではありません。年齢と体調に合わせた散歩、匂い嗅ぎ、室内遊びで体と頭を使います。暑さや疲労に応じて短く調整します。
- 涙やけは自宅ケアだけで治せますか?
-
目元を清潔に保つことはできますが、涙の増加や赤み、痛みには眼や皮膚の病気が隠れることがあります。続く場合は診察を受けます。
- 子犬が食べず震えています。様子見でよいですか?
-
小型の子犬の食欲不振、震え、ぐったり、けいれんは緊急です。自己判断で口へ物を入れず、直ちに動物病院へ連絡します。
参考情報
- AKC: Maltese
- American Maltese Association: Health Statement
- American College of Veterinary Surgeons: Portosystemic Shunts
- American College of Veterinary Surgeons: Patellar Luxations



