この記事の要点
涙やけは色の問題ではなく、涙が目の下へあふれて毛が湿った結果です。まず左右差と目の痛みを確認します。
- 片目だけ急に増える、目を細める、赤い、濁る場合は同日中に病院へ相談する
- 痛みがなければ、清潔な湿らせたガーゼで毛の表面だけを拭いて乾かす
- 過酸化水素や自己判断の目薬を目の周りへ使わない
この記事は公開情報をもとにWANLABが編集した一般情報です。健康や行動に関する判断は、必要に応じて獣医師や専門家へご相談ください。
白い毛の下に赤茶色の線が伸びると、つい色を消す方法を探したくなります。ただ、先に見るべきなのは毛色ではありません。昨日まで両目が同じだったか、片目だけ涙が増えていないか、目を細めたりこすったりしていないかです。
涙やけは診断名ではなく、涙が被毛へ流れた結果です。涙が増えたのか、流れにくいのかを分けると、家庭ケアでよい範囲と診察が先の変化が見えてきます。
涙が増える場合と、流れにくい場合がある
| 見え方 | 考える方向と確認点 |
|---|---|
| 片目急増 | 刺激・傷・異物・炎症を考え、目の細め、赤み、濁り、こする動作を確認 |
| 両目持続 | 顔立ち・被毛・涙の通り道を考え、湿り、におい、皮膚の赤みを確認 |
| 目やに増 | 涙だけでない眼表面の変化を考え、色、量、左右差、全身状態を確認 |
VCAは流涙症を、刺激や痛みなどで涙が増える場合と、鼻涙管などから排出しにくい場合に分けています。赤茶色の毛は流涙の結果で、原因そのものを示す色ではありません。
家庭で涙の通り道や角膜の傷、眼圧を確定できません。顔の構造が関係する犬では、病気がなくても一定の流涙が残ることがあります。

色を落とす前に、目そのものを左右で比べる
- 目の開き方:片目を細める、まぶしがる、閉じたまま
- 白目と黒目:赤み、濁り、傷のような線、左右差
- 涙と目やに:量、色、粘り、におい、始まった時刻
- 行動:前足でこする、顔を床へこする、触られるのを嫌がる
- 周囲の皮膚:湿り、赤み、ただれ、脱毛
写真を撮るなら、両目を同じ明るさと角度で残します。診察前に何度も拭き取ると量や色が分かりにくくなるため、痛みが疑われるときは清潔さより受診を優先します。
家庭ケアは、毛を清潔にして乾かすところまで
目を細めず、赤みや濁りがなく、慢性的に毛が湿るだけなら、手を洗い、ぬるま湯で湿らせた柔らかいガーゼで目の下の毛をやさしく拭きます。眼球へ押し当てず、一拭きごとに清潔な面を使い、最後は毛を乾かします。
過酸化水素、漂白目的の薬剤、人用目薬、抗菌薬を自己判断で使いません。被毛が目へ触れる、におい・皮膚炎がある、繰り返し片側だけ増える場合は、角膜、まつ毛、涙量、鼻涙管などを病院で確認します。
急いで連絡する目安:目を開けられない、強く痛がる、角膜が白・青く濁る、出血、外傷、眼球の突出、急に見えにくそうな行動がある場合は、目をこすらせず直ちに動物病院へ電話してください。
よくある質問
- 涙やけ用の市販品で色だけ落としてよいですか?
-
目へ入る危険や刺激性が製品ごとに異なります。原因を確認せず色だけを処理せず、使用前に成分と使い方を獣医師へ確認してください。
- 両目に昔からある涙やけなら受診不要ですか?
-
体質や顔立ちで続くことはありますが、皮膚の赤み・におい、量の増加、左右差が出たときは診察を相談します。定期健診でも経過を共有すると比較しやすくなります。
参考情報
- VCA:犬の流涙症と涙やけ
- ACVO:動物眼科で行う基本検査
- Merck Veterinary Manual:犬猫の眼科救急
- Merck Veterinary Manual:犬の結膜疾患
- AAHA:犬猫の臨床評価における全身状態
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